コロナと非結核性抗酸菌症②

 

コロナと非結核性抗酸菌症②

(コロナと非結核性抗酸菌症①からの 続き)

吐き気も治まり 妹夫婦が用意してくれたイチゴなどの果物、プリン、ゼリー、スープを少しずつ 食べられるようになったのですが   まだ私は感染力を持った状態。
それでも食糧は段々と足りなくなる
また、妹に食糧の配達を頼むのも 申し訳ない
名古屋市では 配食の制度があると聞いていた
市のホームページより探して配給のための登録をした
名古屋市のコロナ配食サービスは   3日分のカレーや中華のレトルトやパン、ご飯、ゼリー、2リットルボトルの水などが 箱に詰め込まれて届く。
無料であり、いろいろな種類が入っているのは ありがたい

保健所からの連絡は 今日も来ない
何故だろう
医師がコロナ陽性の登録をしてくれたはず
その時 持病のこともあるので パルスオキシメーターも借りたいと伝えていた
ところが何の音沙汰もないというのは 実は医師が登録していなかったのかも知れない … そんな疑念も沸き起こる
念のため、名古屋市のコロナ陽性者登録の画面を探して自分で登録をし直てみることに。
微熱があり 病み上がりの者には市のホームページから該当場所を探す作業ですら 大変疲れてしまうものでしたが…
なんとかその画面にたどり着くも『持病の選択』のところで呼吸器の疾患の項目を選ぶと
「医療機関で診察を受けて下さい」と表示され それ以上は進めなくなってしまった
もう既に病院へ行ってきたではないか!!
これ以上 持病のありでの登録に進むことができないので
「持病無しの患者」として登録するしかなかった

これは後日、役所に問い合わせて知ったのですが…

2022.9/26より 名古屋市において
医師が必要だと判断しない限り保健所に連絡がいくこともなく コロナの治療に処方される薬も出さないのだそうです
名古屋市へのコロナ陽性の患者としての登録は医師の連絡でされるとのこと
ちょっと前はやって貰えた事も 知らぬ間にちょっとずつ制度が変わってしまっていた
他府県では丁寧な対応をされているところも未だあるけれど それは 自治体に余裕があるところで 保健所もまだ動いてくれてるということだった

医師に持病あるから パルスオキシメーターも借りたいと言ったけど
医師はその旨を登録してくれていると思っていた
重症化リスクを認めないことだけでなく 保健所へ連絡できないという説明もないまま 診察も終えたので
私は全く事情を理解していなかった

名古屋市に陽性者として登録されただけで その救急外来の若い医師には 重症でもなんでもないし 大丈夫だろうという判断によって 保健所へのアフターケアの要請はされなかったのだ
なんという不親切な医師
なんという不明瞭な重症化リスク
なんという不平等な行政の対応

家の中を歩くだけでもフラフラとし体力も無くなってしまい 体重を測ってみると 3キロは落ちていた
もともと そんなに体重がないのに さらに痩せてしまった
非結核性抗酸菌症の方は
痩せ型に多い…私も痩せ型
だから抵抗力を落とさないように しっかり食べて体重を増やす位でないといけないのに…

配食サービスで届けて貰ったものの中で
今の体調で食べられそうだと思えるものから どんどん食べた

幸い匂いも味もしっかりあった
喉も少しも痛くなかった
スープ、フルーツ、ゼリー、お粥…
干からびた病上がりの姿も
一歩歩くのも しんどかったのが 1日1日と元に戻っていく
発熱した日から1週間経ち
うどんを作って食べたとき
心地よい塩辛さと 口当たりの良さに 感激した
その日を境に
無性に焼き肉が食べたくなり
夜に咳が残るだけの 他は普段と変わらない体調になっていった
毎日食べたくなった焼き肉
4~5日連続で毎晩食べた
食べたいものなので食欲も湧き、 どんどん体力が回復していく
感染して9日目
非結核性抗酸菌症の定期検診の日
感染リスクも低いだろうということで診察をうけました
いつも通り 薬の副作用で眼に異常がないかを眼科で診てもらう
その後 血液検査、レントゲン、そして呼吸器科の診察

幸い レントゲンで診る限り
肺炎もなく 非結核性抗酸菌症の悪化もなく 眼科も異常なしとの事
ホッとしました
ただ 今回のコロナ感染…水や食事を吐いてしまう 回復の明らかに遅れそうな者への対応、非結核性抗酸菌症患者の私にとって かなり扱いの悪い印象を持ちました

まず 夜間救急診療の医師の対応    非結核性抗酸菌症の病名が 厚生労働省のコロナの重症化リスクにないから重症化の可能性は考慮しないという対応
COPDという病名は呼吸器の重症化リスクにあるけど
非結核性抗酸菌症はない
恐らくリスクのある病名をすべてあげきれるわけがないのだ
その場合、医師の判断というのは
医師個人の見解をまじえたものであり 診てもらった医師により 差が出てしまう

それだけでなく  水や食事もとれない状態で 持病もあり体力もない者に対してのケアがあまりにお粗末すぎる
後日、検査のとき 主治医にその事を聞いてみた
確かに厚生労働省が出した重症化リスクのリストに病名はないし この病気だと 重症化するとは個人の病状も様々で言いきれない~と曖昧だった

ならばなぜ
ワクチンはリスクありという枠で
一足早く接種券を送ってきたのか?
この病気の患者は大抵の医師に言われる「風邪を引かないようにね」という言葉
気管支の拡張症の悪化や咳が酷くなり喀血したり肺炎になりやすいからであろうに。
重症化リスクに病名がないのは おかしいと思う

 

システムもどんどん改悪され
保健所の対応は余程でないとしてもらえない
感染症法上の扱いも今の第2類から 2023年5月には第5類へ引き下げの予定ある
今後、罹患しても 配食サービスはなくなりコロナ罹患の医療費の負担増などと変わっていくでしょう
インフルエンザと同等あたりのランクで診られることになるのだから

非結核性抗酸菌症の患者にとって このままではいけない!
と思ってます
非結核性抗酸菌症を患っている人は症状の重い人も多くいます
このあたりを考慮した医療のガイドラインを はっきりして示して欲しい
非結核性抗酸菌症の学会さんや厚生労働省への働きかけをしたいと思っています