ヘルスリテラシーを高めよう

ヘルスリテラシーってなに?

健康、医療に関する正しい情報を取り入れ活用する能力。 自分の身体について沢山の健康情報の中から適切な情報を見極め使いこなすことを
ヘルスリテラシーといいます。

私はLINEオープンチャット
“非結核性抗酸菌症の患者のためのチャット”の運営管理もしていますが 皆様の書き込まれる内容や患者さんに実際にお会いした時 お話し下さる内容から ヘルスリテラシーの大切さを痛感することが多いのです
殆どの方が健康に生きていくために、難治性の この病気と少しでも上手く付き合っていく為にと いろいろな情報を得、取り入れようとなさっています

この病気の場合、慢性の疾患であり 長く病気と付き合うことが多いこと、 個人により病状に差があること、 医学的にこの病気が開明されていないことが多いので
健康に良いとされる情報を
より渇望されるのではないでしょうか
一つ間違うと
身体に何の効果もなく 費用もかかり さらに病院での治療の妨げにすらなるものを選択してしまうこともあるのです
インターネットには噂やデマが溢れており 医学論文なども見つけることが出来たとしても どのようなデーターの取り方をしてきたのか 信用のおけるサイトに取り上げられているのか 治験に参加したのは外国人なのか日本人なのか 年齢層の片寄りはないかなど治験データーの取り方の差により
効果の薄い論文なのかも知れないのです
ちょっと研究で良い成果が得られた時 取り敢えず論文にしておこうというようなものや
民間療法で 健康食品の類いが
効いたなどというものに傾倒してしまう。
これを防ぐには『エビデンスの質の高低』を見分ける力が必要です
もう一度 書きます!
『エビデンスの質の高低を見分ける力が大切』なのです

論文なども下記にあるような研究を重ねてつくりあげるのですが

高い↑
システマックレビュー
ランダム化比較試験
コホート研究
症例報告
専門家の意見や考え方
動物を使った研究
試験管の中の研究
低い↓

一番下段 試験管の中での研究から始まる研究から 動物を使い研究したり 専門家の意見、考え方を取り入れ…と、

上の方に行けば行く程 ヘルスリテラシーが高い研究結果となり、私達はこうした研究結果を考察するときはこのエビデンスピラミッドを考慮すると良いと思います

非結核性抗酸菌症は質の高いエビデンスが少ない
研究が難しく、
難しい問題が多い疾患だと思います
だからこそ 慎重に
エビデンスの高さを見極めていかなければなりません

気になる情報をチェックしてみましょう

1.その根拠は?と訪ねてみる
2.情報の偏りをチェックしてみる
3.数字のトリックに注意
4.出来事の分母を意識
5.いくつかの原因を考えましょう
6.因果関係を見定めましょう
7.比較されていることを確かめて
8.ネット情報の鵜呑みはやめる
9.情報の出所を確認
10.物事の両面を見比べる

※公益財団法人 長寿科学振興財団HPより抜粋引用

情報の良し悪しをしっかり見極めて行きましょう!