コロナと非結核性抗酸菌症①

それは突然やってきた
コロナ罹患
コロナウイルスから   身を守ろうと   この2年の間 、かなり気を付けながら 生活してきましたが とうとうあっけなく感染したのです
因みにワクチンは3回目接種済み

発熱し始めたのは 連休前夜の金曜の夜、発熱や頭痛、喉の違和感からコロナと思われ 翌土曜日、 妹に抗体検査キッドとお粥やスープのレトルト、イチゴやマスカットなどのフルーツ、ゼリーやプリンを玄関口に差し入れてもらった

早速、抗体検査キッドで検査してみるも陰性とでる。さらに熱は上がり 38.4℃台
次第に緩い頭痛がおこり
吐き気で一切食事も水分も摂れなくなった
OS-1(経口保水液)の買い置きを飲もうと頑張るが それすらも吐いてしまう
水でせいぜい口を濡らすくらいしか受け付けず
もうそうなると病院へ行き、少しでも体力の低下を防がなければと休日診療を行う施設に電話をした。
休日診療所:「食べられない 飲めないで こちらの診療所にいらしても
抗体検査しかできず 点滴などの処置ができるところではないので     直接 大きい病院へ行ってください
辛いなら救急車を呼ぶのもありです!」
などと言われ
流石に救急車は必要ないが
水が飲めない状態では
非結核性抗酸菌症の薬、(リファンピシン、エサンブトール、クラリスロマイシン)の錠剤をいくつも 飲まなければならない私にはとても困る

やはり大きな病院、いつも診てもらっている総合病院へ行きたいと思った
水でも吐いてしまい
胃液しか残ってないのに さらに吐き気が止まらず 体力を予想以上に奪っていく

非結核性抗酸菌症の薬は欠かさず飲みたい
飲んだり飲まなかったりしていると耐性菌に変化してしまうかも…
そう思うと不安でいっぱいに。
もう一度 抗体検査をしてみよう
鼻の奥に細い綿棒を入れ 鼻の壁に当てながら擦り付ける
薬液に綿棒をつけ その液を試験紙に垂らす。


『陽性だった…』何度も陽性の見本を見て陽性の2本線に間違いないと思いながら 何処で移ったのか?
とうとうコロナになったんだ!
どうしよう!と取り留めもなく思いが巡る

夜が明け日曜日の早朝
やはり いつもかかっている病院の救急外来へ行くことにした
一歩一歩がかなり しんどい
何とか車を走らせ たどり着くと
熱のある人はこちら と案内され診察室や待ち合いから 少し外れの長椅子で待つようにと
指示された
5分~8分ほど待ったか
意外にすぐに診察に呼ばれた
防護服の看護師に状況を聞き取りしてもらい
抗体検査が陽性になったこと
水すらも吐いてしまい
水分が摂れないこと
熱もあること 持病の非結核性抗酸菌症のことなど話すと
聞き取った書類を仕上げるまで先程の待ち合い椅子で呼ぶまで待てとの事

暫くして診察室に呼ばれて入ると…
私が持参した前夜に抗体検査したものを見て 医師は写真を撮り コロナにかかっていると見て良いだろうと言った

私は非結核性抗酸菌症で肺活量も落ち 主治医より風邪を引かないよう気を付けるようにと言われていることなど
肺の機能低下を訴え できるだけ早くこの吐き気や脱水を止めて欲しいことをお願いしたのだが
若い救急診療の担当医師は
先輩医師にアドバイス聞きながら 私の病名は 厚生省の定めるコロナウイルス感染において 重症化リスクの病名に載っていないといい 錠剤の吐き気止めと発熱、頭痛止めのカロナール、さらにせき止めの錠剤を渡してきた
私は水も飲めず 吐いてしまうのに 持病の薬ですら飲めずに困っているのに さらに錠剤を渡してきた
そのことに 抗議をしたけれど 救急診療の医師から
こちらは瀕死の人が来る場所なので これ以上の対応はできませんと言われてしまった
思うような処置も治療もなく
落胆しながら家路に着いた 診察の際、医師がしてくれたはずのコロナ陽性の登録
それなのに保健所からの連絡も1度もなかった
祝日だからないのかと勝手に理解したりもしてましたが
保健所からの連絡は何日経ってもありませんでした
在宅療養ということですが
誰も気にも留めてくれない不安な在宅療養
少し前までは ホテルの用意や
保健所からの連絡、酸素飽和度計の貸し出し、食事の希望など調整してくれたはず
なのに2023年1月7日にコロナ感染した私は
聞いていた話とは全くかけ離れた 心細い療養を強いられた

処方して貰った錠剤の吐き気どめ、カロナール、せき止めの薬を 水で口を湿らせ 無理やり飲み込む
他の薬も時間をかけ 同じように飲み込んだ
錠剤が食道に貼り付いたような感覚に悲しくて泣いてしまった

 

酷い薬の飲み方でしたが
少しずつ 溶けて効いたのか
月曜日の夜中には頭痛や吐き気も治まり
少しずつOS-1を飲めるようになってきました

後日 知ったのですが
同じ病気の少し年上の方の
お話
私の住む愛知とは違う県だからなのか 保健所からホテルの用意をしましょうかとか お加減はどうかと連絡があり とても手厚い対応を受けていた

なぜこうも違うのか…

つづきは
コロナと非結核性抗酸菌症②へ続きます